3education: 2003年11月アーカイブ
ケンブリッジ市のFamily Resource Center (日本の教育委員会のようなもの)で幼稚園と小学校低学年の教育について保護者向けのワークショップがあったので家族で参加しました。このワークショップの目的は小学校のカリキュラム全般についての保護者の方によくわかってもらうというものです。
この手のワークショップは年2回開催されます。その他に、アメリカでは小学校低学年については徒歩で通学できる子供達は親が送り迎えしなければならないので、毎日担任の先生と顔をあわせ話をする機会があります。その他に、授業参観、Newsletters(担任の先生が発行する手紙)、Room Parents (希望する親が授業の補助をするシステム)、発表会、宿題、連絡帳など日本と比較して親が子供の教育に関わらなければならないことはたくさんあります。私が一番驚いたことは親が子供の教育に責任を持つこと、具体的に毎日本を子供に読み聞かせるという書類にサインをさせられたことです。なあなあの日本と比べてこういうところははっきりしているなと思います。逆にいうと、こういうサインをさせないと何もしない親が多いということかもしれません。
アメリカは日本と違い、新学期が9月から始まります。しかも、日本の幼稚園にあたるKindergartenは1月1日までに5歳になる子供から入れますから日本より1年6ヶ月早く学校に通うことになります。ですから、日本の幼稚園年長と違い、小学校1年生の内容をレベルを落としたもになります。具体的にはKindergartenでは、読みに関しては初歩的なレベルの絵本、書くことに関してはアルファベット大文字、小文字をかけ、簡単な単語を書けること、算数は数を30ぐらいまで数えることが目標です。その他に音楽、美術、体育がありそれぞれカリキュラムがあり基本的にそれにのっとって授業が行われます。
とはいうもののアメリカだけあって、各学校の自由裁量の部分もあります。うちの子供の通っているKindergartenでは週2回イタリア語の授業があります。別の学校ではスペイン語や中国語の授業があるそうです。
さて、ワークショップの内容ですが、基本的なカリキュラムの説明の後は質疑応答です。参加者は我々の家族の他に、ハーバード大学に客員研究員で留学している台湾人の家族(彼らとは友人でWellesley Collegeに子供をつれて遊びにいきました)、その他に移民と思われる親が4人ぐらいです。合計8名ぐらいしか参加していません。しかも、全員Native speakerではありません。ケンブリッジ市で幼稚園に通わせている親の数は500人はくだらないと思うのに参加者が8名しかいないということには驚きました。そういえば、Boston Blobe の記事にボストン近郊(ケンブリッジも入ります)で白人の9割が私立の小学校に通わせています。この原因は、ボストン近郊では教育熱心の親は皆私立に通わせているためだと考えます。公立学校の先生やFamily Resource Centerはとても教育熱心に思えます。これはマサチューセッツ州で行われる統一試験の結果により、各市や各学校の評価が決まり、学校が統廃合されたり教員の首が切られるためではないでしょうか。
アメリカはつくづく競争社会だということを実感させられたワークショップでした

友人の一家とWellesley Collegeへ遊びにいきました。
Wellesley Collegeは1870年に設立された東部の私立名門女子大学で主にリベラルアーツ(一般教養)を学びます。アメリカには"Seven Sisters"と呼ばれる名門女子大学が7つ(Barnard College, Bryn Mawr College, Mount Holyork College, Radcliff College, Smith College, Vassar College, Wellesley College)ありその一つです。US News & World Reportのランキングによるとリベラルアーツ・カレッジとしては全米4位です。学生数は2300名程度と少なく、教員と学生の比率は約1対9、講義の学生数は平均20名程度と少人数制で、アジア系が20%とかなり高い比率です。
アジア系アメリカ人はとても勉強が熱心でMITやハーバードにもかなりのアジア系の学生がいます。ハーバードのユダヤ系アメリカ人は数十年前のユダヤ人のようだと話していました。授業料は年26000ドルとハーバードやMITとほぼ同じレベルです。基本的に全寮制なので年総額36500ドルほど費用がかかります。お金もちの才女の学校です。
卒業生にはヒラリー・クリントン、オルブライト元国務長官などアメリカ屈指の女子大です。キャンパスは丘あり湖ありで面積は200ha(500エーカー)と広大で景観も良いので散歩には最適です。子供たちは枯葉の積もった丘の斜面でそり遊びを楽しみました。
Harvard Extension SchoolでAcademic Writingを習っている先生もWellesley出身でした。彼女の話によるとヒラリーは5年後輩だそうです。アメリカ初の大統領になれるのは彼女しかいないと話していました。

Fletcher-Maynard Academyという市立小学校でOdds Bodkinによる無料の物語朗読があったので家族で参加しました。
Odds Bodkinはストーリーテラーとして非常に有名な方で子供だけではなく大人向きの話もありオフブロードウェイで32回公演しThe New York Timesでも紹介されたことがあります。
彼の特徴は、ただ物語を話すのではなく、ギターやハープを弾きながら、登場人物の声色を使い分け(女性の声はやや変)、風や波などの効果音も作りだす。さながら一人芝居といった感じです。
日本でも絵本の朗読はあると思いますが、このように凝った朗読は聴いたことがありませんでした。私の息子も夢中になって聞いていました。幼児英語教育のソフトとしてうってつけだと思います。
興味のある方はOdds Bodkinのウェッブサイトを覗いてみてはいかがでしょうか?ちなみにうちの子はThe EvergreensのThe Name of the Treeという話がお気に入りです。
